映画マニアによる映画レビューブログ

月間10本以上、年間120本以上映画を見ている管理人による、映画レビューブログです。ゆる~く綴っていきます*

ミニオンのあまり出回ってない、かわいいレア画像

現在、シリーズ化して5作になる「ミニオン」ですが、かわいいシーンを探しても、ドンピシャな画像ってなかなか見つからないんですよね。

今回は、そのドンピシャなかわいい画像を集めました!

ミニオン」シリーズ第3作目となる「ミニオンズ」です。

 

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「さて、このバナナはどこから食べようか・・・(∩´∀∩)」

 

ここからは時系列順で発表していきます!

 

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「お腹空いちゃったの?」ってよしよししたくなりますね

 

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ボブのお口がかわええぇぇぇ

 

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ぬいぐるみにポップコーンをあげる

 

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でもポロっと落ちちゃう

 

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スチュワートは色気のあるやつだよね

 

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ミニオンの中で一番モテそう

 

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ネズミさんとの別れ

 

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ハチさんがね、やってきたんだよ~

 

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いだい!!!

 

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痛いよ、スチュー!

・・・やっぱりね、このあとケンカになっちゃう・・・

 

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ボディフィット

 

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このミニオンの顔がヤバい!!

 

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よだれスチュワート

 

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ケビンのおけつ

 

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ミニオンって関節ないよね

 

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以上!「ミニオンズ」のかわいい画像集でした!

 

おまけ

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「海の上のピアニスト」

海の上のピアニストレビューです!

 

 手っ取り早く知りたい方は、「STORY」と「まとめ」に飛んでください

 

<STORY>

1900年、ダニーが「ヴァージニアン号」という名前の船の中で赤ん坊を見つける。1900(ナインティーン・ハンドレッド)と名付けられ、船の中でずっと過ごした彼は有名なピアニストへと成長する。彼は一度NYに上陸しようと決意するが、「都会には選択肢がありすぎて、頭が破裂しそうになる」と船へと引き返す。それからヴァージニアン号は老朽化し、ダイナマイトで爆破するところまで話が進んでいた。だが1900はずっと船の中に残っていた。親友のマックスが1900を陸に降ろそうとするが、降りない行動には理由があった。マックスは1900の理由を尊重し、最後の別れを告げる。こうして1900はずっと船と共に生き、船と共にこの世を去ったのである。

 

 

<登場人物>

船の上のピアニスト「ダニー・ブードマン・T・D・レモン1900」(ダニー・ブードマン・ティー・ディー・ナインティーンハンドレッド)」(ティム・ロス)

育ての親「ダニー・ブードマン」(ビル・ナン) 

親友のトランペット奏者「マックス・トゥーニー」(プルート・テイラー・ヴィンス)

初恋の人「少女」(メラニー・ティエリー)

 ジャズの発明者「ジェリー・ロール」(クラレンス)

 

ピアノの上に捨てられた赤ん坊

1900年。1日2000人を乗せてヨーロッパとアメリカを往復するヴァージニアン号という船があった。

そこの石炭場で働くダニー・ブードマンは、船内で「T・D・レモン」という木箱に捨てられた赤ん坊を見つける。一等のピアノの上に捨てられていた。ダニーはその子を「ダニー・ブードマン・T・D・レモン1900」(ダニー・ブードマン・ティー・ディー・ナインティーンハンドレッド)と名付ける。(以下1900と呼びます。)こうして、貧乏人ダニーは赤ん坊を育てると決めた。

1900は出生証明書、ビザも無いため船から下ろしたら取り上げられてしまう。それを心配したダニーは、船の外に行くことを禁止した。1900はずっとヴァージ二アン号の船底で過ごした。

1900は競馬の新聞を読んで言葉を覚えていった。1900はダニーに「ママって何?」と聞く。すると「ママは最強の競走馬サラブレッドだ。ママに賭けときゃ間違いない」とそう教える。

※蒸気船は石炭を使って動かす船こと。

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ダニーの事故死

石炭場でダニーの頭に、アンカー(いかり)が直撃してしまう。事故だった。3日間生きたが、そのまま亡くなってしまう。1900が競馬のシカゴの第6レース結果を伝えている時だった。

1900はその時8歳だった50回はヨーロッパとアメリカを往復。陸を歩いたことがない。国籍も誕生日も家族もない。法的には産まれてもいない。名前が記録されていない。だから外の世界から見れば、彼は存在していないも同然だった。

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1900の才能

ダニーが死んでから、1900は立入禁止されていた船底の外に出てしまう。そこにはカラフルなドレス、大勢の客、音楽など初めて見る光景が広がっていた。ひときわ1900が聞き入ったのがピアノの音だった。それから1900はたった一回聞いただけなのに、見事ピアノで一曲の曲を演奏する。その音色に船内にいた乗客みんなが聞き入っていた。

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マックス・トゥーニーと1900の出会い

マックスは24歳で、ヴァージニアン号のトランペット奏者として採用される。トランペットの腕は確かで、彼の演奏も人々を魅了するほどだった。初めは海上都市での生活にワクワクしていたが、ひどい船酔いに悩まされていた。

そこへタキシードを着た謎の男が話しかけてきた。「やぁ、コーン。まっすぐ歩けないのか?」

男はピアノの椅子に座るなり、「隣においで」と言う。

船の揺れに合わせて、ピアノが床を滑り動く。ピアノも踊っているかのように。見事なピアノ演奏に聞き入っていた。次第にマックスの船酔いはおさまり、軽快な音楽を楽しんでいた。

ピアノ弾きの謎の男は告白する。「27年間船を降りたことがない」と。

謎の男の正体は、1900だったのだ。

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船を降りない理由

1900と出会ってから、マックスは船上生活の毎日が楽しくなる。1900の奏でるピアノは本当に素晴らしく、そこにいる誰もが聞き入っていた。

彼は楽譜を見ないで演奏するので、マックスは「弾きながら何を考えている?」と聞いた。すると、「昨夜は美しい国に行った。」と答えた。想像力を使って、いつも世界中を旅しているという。

マックスは彼に船を降りない理由を聞いた。「なぜ、船を降りない?きっと誰もが君に夢中になって、有名になる。大金持ちになるぞ」

だが、1900は船を降りずにこう答える。「なぜか?を考えては他の人は時間を無駄にする。冬が来れば夏を楽しみにし、夏が来れば冬は二度と嫌だと思う。だから旅を続けるんだ。いつも遥か遠くにある常夏の場所を追い求めて。僕はそういうのは嫌いだ。」

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海の声

ある一人の帽子を被った男性が、1900の音楽に惚れたといって近づいてきた。

その男はずっと海を見たことがなく、村で一生を過ごすんだと思っていたという。

だが、畑がダメになり、女房には駆け落ちされ、5人の子供のうち4人が熱病で亡くなってしまう。末っ子の一人娘だけが生き残っていた。帽子を被った男はその子のために「運の悪さに負けず、行き先を決めず旅をしよう」と決意する。村を出て、あちこちを旅した。行き着いたある丘に登った。そこから初めて見る海の美しさに衝撃を受ける。そして「海の声」を聴いたという。海は「愚か者!お前の頭にはクソが詰まってるのか?人生は無限だ。それがわかってるのか?無限だ!」と言ったという。

それを聞いた男は頭の中で革命が起こり、「人生を変えよう!人生をやり直そう!」と思った。

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楽譜は頭の中にある

1900は鍵盤の王者と呼ばれていた。マックスは彼に「その音楽はどこから湧いてくる?」と聞いた。すると「わからない。あそこの女を見てみろ。若い愛人と夫を殺してきましたって顔をしている。そして、宝石を盗んで逃走中」「次はあっちの男だ。思い出から抜け出せない、そんな彼の曲だ。」「次はあの女。尼になることを考えている娼婦の女だ。」と次々に音階を変えて演奏する。まるで音楽プレーヤーみたいだ。全く異なる曲調を、好きなように自由に演奏していたのだ。

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秘密の電話

彼はみんなに内緒で、通信室に忍び込んでいた。本から適当に電話番号を調べ、電話をかけると女の人が出た。「あの、初めまして。しばらく僕と話をしてくれませんか?なんでもいいんです。お天気とか今日あったことでもいい」と言うが、イタズラ電話だと思われすぐ切られてしまう。

そこへ突然、ミュージシャンだと名乗る二人組の男が現れる。彼らは“「ジェリー・ロール」というジャズの発明者の伝言“を伝えに来たのだ。ジェリーは自分より上手いピアノの演奏者がいると聞いて、聞き捨てならなかった。だから1900に決闘を申し込むという訳である。1900は「なぜ彼は決闘がしたい?」と不思議がっていた。

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1900VSジェリーのピアノ対決

先行はジェリー。ジェリーの演奏の仕方は、鍵盤を愛撫しているかのようにかろやかだった。彼が初めてピアノを弾いたのはニューオーリンズの売春宿だった。弾き方を独自に覚え、2階で楽しんでいる客の気を散らさないように、流れるような音楽を心掛けた。そういう意味で彼の音楽は最高だった。演奏が終わって、会場は拍手喝采に包まれた。

ジェリーの演奏を聴いて1900は涙を流していた。陶酔し、「彼はすごい人だ」と称えた。

1900の演奏が始まった。1900はただ無心にピアノを弾いていた。たくさん汗を流しながら、素早く弾き奏でる。もはや、誰も聞いたことのないメロディだった。彼の中から溢れ出るメロディ。会場にいる皆が、あっけにとられ余韻に浸った。ジェリーも手に持っていたグラスを床に落としてしまうほどだった。素早い演奏でピアノ線が熱くなり、タバコをくっつけると火がついた。そのタバコをジェリーの口に咥えさせた。

この対決は1900の勝ちだった。

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↑ジェリー・ローズ

 

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初恋

レコード会社の商売人が1900の音楽を録音し、世に売り出そうと船まで会いに来ていた。1900は窓の外にいる一人の美しい少女を見ながら演奏した。彼は少女に恋をしていた。

商売人は「これを売り出せば、富も名声も手に入るぞ。いやなら一生船を降りなくてもいい。このレコードがあれば、世界中の人があなたの音楽を聴ける」という。だが1900は「僕の音楽は僕と一緒じゃなきゃ。」と言って録音したレコードを持って立ち去ってしまう。

1900はさっきの少女にレコードを渡そうとしていたが、勇気がなくて声をかけることができずにいた。だが、少女が他の人たちと会話をしているところをたまたま聞く。少女は「パパが海の声を聞いたって言ってた。でも何て言っていたかは秘密よ。」と言っていた。

そう、少女はあの“海の声”を聴いた男の娘だったのだ。

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キス

1900は女性船室に忍び込み、少女を探していた。ベッドで眠る彼女を見つけると、彼はそっとキスをした。少女にバレることはなかった。

少女が船から降りる日、1900はついに少女に話しかけることができた。

「お父さんに会いに行くんでしょ?お父さんにこの船で何年も前に会ったことがあります。アコーディオンを持っていた。一緒に演奏していました。僕を忘れているかもしれないけど、よろしくと伝えてください。」少女は「なぜ、私を知ってるの?」と聞いた。

彼は「だって秘密は守らなくちゃ」と答えた。人ごみに消えそうな少女に向かい「僕の音楽を受け取ってください。ささやかな贈り物を君に!」と言うが、声が小さくて少女には届かない。少女は「よかったら会いに来て!モット・ストリート27番地、父は魚屋をやっているの!」と言った。「行けたら・・・」そう答えた。

1900はそれからレコードを割ってゴミ箱に捨ててしまう。それから彼は一度も少女の話をしなくなった。

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船を降りると決断する

ある春の夜、1900はマックスにこう告げる。「3日後にニューヨークに着いたら、船を降りようと思う。丘で見たいのがある。海だよ。一度陸から見てみたい。海の声を聴きたいんだ。船の上からじゃ聴こえない。海の声とは例えれば、叫び声なんだ。それを聴けば生きていくために何をしたらいいか教えてくれる。このまま船に居たら、教えてくれない。僕は2,3年陸地で過ごしたら、普通の人間になれるだろう。みんなみたいに。そしてしばらくしたら海岸へ行って、海を見たら、声が聞こえる」

マックスは「君が海を降りたくなった本当の理由は、あの娘だろ。いい女と出会って結婚して、子供をもうける。無限の人生じゃないが、平凡でも価値がある人生になる。」そう言った。

―3日後、ニューヨークに着いた。1900は船から降りるための階段を下っていた。みんなに「頑張れよ!」と背中を押されて。だが彼は階段の途中まで行くと都会を前にして、立ち尽くしてしまう。そして、帽子を海に向かって投げ船に引き返した。彼は陸に降りるのをやめたのだ。

それから1900は誰とも口を利かず、何日も姿を見せなかった。彼なりに気持ちの整理をつけようとしていた。船内のバーでマックスが呑んでいると、1900がやっと姿を見せに来た。「もう大丈夫だよ」そう言う彼は、いつも通りの彼に戻っていた

 

マックスは6年間船で働き、1933年8月21日に退職した。船を降り、海の暮らしに終止符を打った。

それから1900の噂を聞くことは無かったが、マックスは大戦中も忘れることはなかった。

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中古楽器店での運命の出会い

時間は経ちマックスは、トランペットを中古楽器店に売りに来ていた。売る時に「あんたは今、音楽史の1ページを買ったんだ。最後にもう一度吹かせてくれないか?」と店主にお願いし吹かせてもらう。その音楽を聴いた店主が一枚のレコードを取り出し、「この音楽と同じじゃないか?なんという曲名なんだ?この素晴らしいピアニストは誰だ?」と言ってきた。

マックスは「曲名はない。幸運にも聞けたのは数人だけだから。この世には存在しない人だ。俺の胸にしまっておく。なぜレコードを持っている?」と聞く。

店主は、買い取った中古ピアノの中に入っていたのを繋ぎ合わせたという。

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船と共に去りぬ

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ヴァージニアン号は(老朽化のせいだろうか?)ダイナマイトで爆破されようとしていた。マックスは「まだ親友が一人乗っている!」と言って止めようとする。その親友とは1900のことだ。

マックスの呼びかけで、爆破は中止になり船内を散策する許可が下りた。

船内を探し回るが一向に見当たらない。船内は明日の正午には爆破させるという。

それを知ったマックスは、深夜、中古楽器店に窓ガラスを割って忍び込み、1900のレコードを盗もうとしていた。そこを銃を持った店主に見つかり殺されかけるが、「俺だ」と名乗り何とか殺されずに済む。

 

ついに船が爆破される時間になるが、マックスは諦めずに探していた。

船内でレコードを鳴らし、1900が現れるのをただただ待っていた。いくら待てど反応が無いので帰ろうとしたその時、物陰に潜む1900をようやく見つける。

「やあ、コーン。まっすぐ歩けないのか?」と初めて会った時と同じ文句で1900は声をかてきた。

マックスは「あれからどうしていた?」と聞く。

1900は「ダンスを踊る者はいなくなり、爆弾が落ちたが、ピアノをずっと弾いていた。マックス、トランペットはどうした?」

マックスは「お前と音楽をやりたい。船を降りて、一緒にバンドをやろう。人生出発点に戻らなければならないときがある。もしも話すべきいい話があって、それを聞いてくれる相手があれば人生捨てたもんじゃない。お前には話す話がたくさんあるじゃないか。君の音楽を聴きたがる。保証する」

 

1900はこう答える。

「都会は終わりがなかった。どこまでも果てしなく続いてる。教えてくれ、都会はどこまで続いてる?

階段を降りるまでは大丈夫だった。でも降りられなかった。問題は、目に映ったものじゃなくて、見えないものだ。

分かるか?あの巨大な都会、都会には何でもあるが、終わりだけはない。物事には終わりがあるが、都会は違う。

ピアノは違う。初めの音、終わりの音だ。鍵盤は88と決まっている。ピアノの鍵盤には限りがある。ただ紡ぎだす人間には、曲には限りがない。そこがいい。

無限の数がある鍵盤で人間は演奏できない。人間は弾けない。それは神のピアノだ。

都会にはいたるところに道がある。その中から、どうやって一つだけ道を選べばいいんだ?一人の女、一つの家、死に方、風景、自分のものといえる土地を選べ。そんなあり過ぎる中から全部自分が選ばなきゃならないなんて、考えただけで頭が破裂しそうにならないか?

選択肢がありすぎる。

僕はこの船で生まれた。世界がここを通り過ぎている。一日に2000人だ。

もちろん僕にも夢はあった。でもそれはこの船の中でこそ見る夢だ。

みんな幸せという夢を見る。だが人生というピアノは無限じゃないんだ。

そういう生き方を僕は学んできた。陸地?僕には少し広すぎる世界だ。僕には美しすぎる女性、長すぎる船旅、きつすぎる香りだ。そういうのは僕には奏でられない。

それならば、人生を降りるしかないだろう。それに僕は存在しない人間だし。

君は例外だ。君だけが僕の存在を知っている、どうか許してくれ。僕は船を降りない」 

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マックスはそれを聞いて、泣いていた。1900を尊重して、彼を無理やり外に出さないと決めたのだ。

1900は続けてこう言った。

「マックス、僕が天国の門に行っても、死んだ人リストに名前は載ってないだろうな。門番が「難破かね?」いや、なんと6トン半のダイナマイトでドカーン!ただ左腕が爆発の時に吹き飛んでしまって。門番が「在庫は右腕2本だけだ、悪いが右腕だけで我慢してくれ。」考えてみれば無いよりは右腕2本あったほうがいいな。だが、どうやって十字を切ればいい?右腕2本だとどんな音が出るかな、天国にピアノがあるといいな。」そう笑って、別れを告げた。

そうして爆破される瞬間まで、1900は空気のピアノを奏でていた。彼の頭の中では音楽が鳴っていた。彼が上を見上げ、微笑んだ。

―その瞬間、船は爆発した。

 

 

マックスは中古楽器店の店主に向かって「あんたなら、どうした?」と聞いた。

店主は「やはり何もできずに打ちのめされるだろうな。だが、誰が割れたレコードをピアノの中に隠した?」隠したのはマックスだった。

「なら、あなたは何もできなかったわけじゃない。トランペットを持っていけ。あんたには必要だろう。いい話を聞かせてもらったお礼だ。」

店主からトランペットを受け取り、マックスは何度も「ありがとう」と言った。

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おわりに

あの海の上の街を降りたのが正しかったのか俺にはわからない。仕事という面からじゃない。ああいう友達、本当の親友には二度と出会えない。陸に上がって生きていく。もはや海上音楽が聞こえることはなくなった。だが、彼はいつもこう言っていた。話すべき良い話があって、それを聞いてくれる誰かがいるなら人生終わりじゃないって。

ところがだ、俺の話を信じてくれる者はあまりいない。

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まとめ

割れた一枚のレコードが時を超えて、人と人を繋ぎ、歴史を繋ぎ、感動を紡ぐ。

1900は天才的なピアノの才能を持っていた。

絶対音感を持っていたし、彼の音楽は全ての人々を魅了した。

 

映画の最後に1900が船を降りない理由を明かす。それは「都会では選択肢が多すぎて何を選べばいいのか分からない。僕にはそんな人生は奏でられない」と言って船と共に爆発する道を選ぶ。その意見を尊重したマックスが素晴らしいと思う。マックスは自分が無力だと嘆くが、何もできなかったわけじゃない。

 

マックスしか1900の傍にいてやれないし、話も聞けなかった。マックスだけが1900の話を他の人に出来る。マックスにしかできないことを彼はちゃんと果たしたんだ。そして、1900もマックスが会いに来てくれて本当に嬉しかったんだと思う。誰にも存在を知られず、忘れられるというのはどれほど孤独なことなんだろう。けれど、死ぬ前にマックスが会いに来てくれた。だから、最後はしごを登って去っていくマックスの後姿を見て、何度も何度も声をかけたんじゃないのかな?

 

海の上のピアニストは船から降りられなかったんじゃない。

彼自身が船から降りないと決断したんだ。

1900の生き方に納得する、しないはあなたにお任せする。

ただ私がもし彼の親友だとしたら、彼の決断に心から敬意を表するだろう。

 

 

おまけ

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作中の音楽は「エンニオ・モリコーネ」が作曲しています。

1900役のティム・ロスは、頑張って演技しているだけのようです!

ジェリー役のクラレンスは、演技ではなく本当に弾いてますよー!

 

 

映画情報

監督「ジュゼッペ・トルナトーレ

時間「2時間5分」

公開日「1998/10/28」

「プラダを着た悪魔」

今回はプラダを着た悪魔です!

さっそくレビューしていきます!

 

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手っ取り早く見たい方は、「STORY」と「まとめ」に飛んでください。

 

<STORY>

ジャーナリスト志望のアンドレアはその夢に近づくため、ランウェイ編集長ミランダの下で一年働くと決意する。第二アシスタントとしてむちゃぶりな仕事もこなす中、ミランダに要領の良いその仕事ぶりを買われ、第一アシスタントに昇進する。仕事がうまくいくにつれ、私生活はうまくいかなくなり恋人のネイトに別れを告げられてしまう。アンドレアはミランダのような人生は歩みたくないと悟り、自分の信念を裏切るのはやめようと決意する。ランウェイをやめ、自分が本当にやりたい仕事(=自分に嘘をつかない道)を選び、別れたネイトとも復縁する。

 

 

<主な登場人物>

主人公「アンドレア・サックス」(アン・ハサウェイ)

アンドレアの彼氏「ネイト」(エイドリアン・グレニアー)

第1アシスタント「エミリー・チャールトン」(エミリー・ブラント)

ランウェイ編集長「ミランダ・プリーストリー」(メリル・ストリープ)

ランウェイで働くセンス抜群の「ナイジェル」(スタンリー・トゥッチ)

著名人「クリスチャン・トンプソン」(サイモン・ベイカー)

 

 <チャプター>

雑誌ランウェイ編集部の面接を受ける

アンドレアはジャーナリスト志望でNYに来ていた。履歴書を送ったイライアス=クラーク出版社から連絡がくる。「ファッション誌 ランウェイ」編集部か車雑誌かどちらかを選ばねばならず、興味はなかったがランウェイ編集部の面接を受けることにした。

ランウェイ編集長を務めるのは、ミランダ・プリーストリーという超仕事ができる超大物女性だった。しかも予測不可能でも有名。ミランダは前のアシスタントを2週間で2人辞めさせている。厳しいが、ミランダの下で1年働けばどんなところにも通用するといわれていた。

 

面接当日。アンドレアのファッションセンスは全くゼロで、ミランダの眼中に入らず即終了する。しかしアンドレアは「物覚えも早いし、絶対頑張ります」と食い下がった。ミランダがアンドレアの可能性を感じ、第二アシスタントとして採用されることになる。 

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初日から予測不可能な命令の嵐

朝の6:15、ベッドで寝ていたアンドレアの電話が鳴る。第一アシスタントのエミリーからだった。電話で矢継ぎ早に指示を出され、てんてこまいになるが、なんとかアンドレアはこなしていく。

ファッションセンスもなく同僚に「あの服何なの?」「おばあちゃんのお古よ」とバカにされてしまう。アンドレアは「ファッションの仕事をずっと続けるつもりはないから、ファッションを変える必要はない」と自分を曲げなかった。

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↑第一アシスタントのエミリー。

 

 

各担当の撮影プランをミランダがチェックする「ラン・スルー」

ミランダがドレスにつけるベルトを選んでいるときに、アンドレアはつい笑ってしまう。

ミランダが「何か可笑しい?」と聞いたのに対して、アンドレアは「こんなのは私には初めてで。私にはその二本のベルトが同じに見えます。」と答えた。

するとミランダはこう言い放つ。

「クローゼットからその冴えないブルーのニットを選んで、自分は着るものなんか気にしない真面目な人間ですってアピールしてるんですものね。でもそれはブルーじゃない。ターコイズでもラピスでもない。セルリアン(空色)よ。2002年にオスカー・デ・ラ・レンタがその色のソワレを発表して、イヴ・サンローランがミリタリージャケットを発表した。たちまちブームになり国中のデパートで販売され、徐々にに安いカジュアル服店にも売られ、あなたがバーゲンで購入した。つまり、そのブルーは巨大市場と無数の労働の象徴というわけ。皮肉なものよね。あなたがファッションとは無関係と思って選んだそのセーターが、実際はそもそもここにいる私たちが、“こんなもの“の山から選んだものよ。」

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アンドレアの愚痴

無茶な仕事の要求が多く、アンドレアは恋人のネイトに愚痴をこぼす。「ミランダは周りの人を不愉快にしないと満足しないのよ」

だが、ジャーナリストになるための大事なステップとして、この仕事を1年間は我慢すると言い切る。

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ダサいアンドレアが雇われた理由

アンドレアが久しぶりにお父さんとレストランで夕食をしている時に、ミランダからの電話が鳴った。ミランダは仕事でマイアミに行っていたが、帰りのフライトが悪天候で中止になったと言う。「明日の朝、双子の娘たちの演奏会に出たいから、何とか私を家に返してちょうだい」という無理難題だった。

アンドレアはあらゆる空港に電話をかけるが、どこも飛ばない。

結局ミランダは家に帰ることができず、演奏会を見ることは出来なかった。

ミランダはアンドレアを呼び出していた。

「なぜ、あなたを雇ったと思う?いつもは同じタイプの子を雇うの。オシャレで細身でランウェイの崇拝者。でもそういう子には失望させられる、バカが多いのよ。だからあなたの素晴らしい履歴書と、仕事に対する立派なスピーチを聞いてこの子は違うと感じたの。自分に言ったわ「賭けてみろ」と。リスクを承知で雇うのよ、利口で太った子を。期待した。望みを託したのに。とにかくあなたには失望したわ。他のどんな子よりもね。以上よ」

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アンドレアの大変身

アンドレアはナイジェルに愚痴をこぼしていた。

「私がちゃんとやっても認めてくれないし。お礼さえ言ってくれないのに、失敗したときはまるで悪魔。私はただ必死に努力しているところを認めてほしいの。」

それに対してナイジェルは喝を入れる。

「アンディ、君は努力していない。ただ愚痴を並べているだけだ。私にどうしてほしい?ミランダにいじめられてかわいそうにと慰めてほしいのか?目を覚ませサイズ6。彼女は仕事をしているだけだ。ランウェイはただの雑誌じゃない。輝かしい希望の光なんだよ。君はいかに多くの伝説がここを歩いたか知らないし、関心さえない。みんなが命をなげうってでも働きたい職場で、君は働いてくださってるんだもんな。そして、褒めてくれないと嘆く。宿題を見せても、額にキスしてくれないとね。甘ったれるんじゃない。」

それを聞いてアンドレアは目覚めようとしていた。

「私がだめにしてるのね。でも、どうしたらいいの。・・・そうだわ!ナイジェルお願いがあるの!」アンドレアは自分をトータルコーディネートしてもらえないか頼み込んだ。

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D&G、ジミー・チュウ、マノロ・ブラニク、ナンシー・ゴンザレス、ナルシソ・ロドリゲス、シャネル。

有名ブランドを身にまとい、センスも格段に上がったアンドレアは、同僚やミランダにも一目置かれる存在になっていく。ファッションだけではなく、ランウェイの特集にも積極的に注目し勉強するようになる。

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どのファッションも素敵ですよね。何年たってもオシャレに見えちゃいます。

 

 

著名人「クリスチャン・トンプソン」との出会い

ミランダの代理でジェイムズ・ホルトに会いに行くことになったアンドレア。その場所で、偶然に憧れの「クリスチャン・トンプソン」に出会う。クリスチャンに「書いた文章を送ってくれ」と言われるが、今はミランダのアシスタントをしているから、とせっかくのチャンスを断ってしまう。

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ミランダの家で起こした過ち

アンドレアはミランダの指示を先読みして、言われる前に仕事をこなすようになっていた。そして、ミランダの家にランウェイを届ける役目を任される。第一アシスタントのエミリーから、家に入るときの注意事項を聞いていたにもかかわらず、登ってはいけない家の階段に上ってしまう。そこをミランダに見られてしまい、翌日呼び出される。

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ミランダの命令

アンドレアは、双子の娘のためにハリーポッターの新作を手に入れて来いと命令される。「出版前の原稿を4時間後の15時までに用意してほしい。15時までに原稿を手にできなければ、あなたは戻ってこなくていいわ」と言われてしまう。

アンドレアはあらゆる出版社に電話をかけたが、取り入ってもらえない。その時、クリスチャンにお願いするのを思いつく。クリスチャンの友人の友人が装丁家で原稿を持っていたため、運よく原稿を手に入れることができた。その原稿を3部コピーして2つは双子に届け、1つはミランダに予備として持っていく。

ミランダは要領が良すぎるアンドレアに驚き、思わず目を見張ってしまう。

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パリコレクションに同行してほしいと告げられる

本当は第一アシスタントのエミリーが行くはずだったパリコレクション(以下パリコレ)。

しかしミランダの中ではもう、アンドレアが第一アシスタントで、エミリーは第二アシスタントに降格していた。

アンドレアは、エミリーにパリに同行するのが自分になったと告げる。当然エミリーは悲しみとストレスで暴言を吐いてしまう。「ずっとファッションに興味なしって顔しといて、ジャーナリストが夢だなんて言っといて、そんなの嘘じゃない。認めたら?あなたは初めてジミー・チュウを履いた日に魂を売ったって。私が一番ムカつくのはそういうとこよ。あなたが着させてもらえる服だってあなたが着る資格はない!炭水化物を食べる人なんだから!不公平だわ。出てって、さっさと消えて!」と言われてしまう。

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アンドレアとネイトの別れ

アンドレアはクリスチャンと一緒にいる所を、親友のリリーに見られてしまう。

「私が知ってるアンディはネイトを本気で愛してた。なのにあなたは誰?ゴージャスな服を着て、影では火遊びする女?知らない人よ。」そう言い捨てられてしまう。

精神的にもファッションもすっかり変わってしまったアンドレアに、友人や恋人のネイトは耐えられなくなっていた。

ネイトにも「昔の君はランウェイに出る女をバカにしていた。なのに今じゃ君もその一人だ。そこを認めたら、お互いに共通点がなくなる。気づいてないかもしれないけど、君が付き合ってるのは“電話で呼ばれたらすぐに出るその相手だ”」という理由で別れを告げられてしまう。

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パリコレクション当日

ミランダの第一アシスタントしての仕事もバッチリこなし、パリコレは無事に終了する。

その日の夜、ミランダから「夫と離婚をするかもしれない」と告白される。

マスコミやゴシップ欄で騒がれ、娘たちに被害が加わることを恐れていた。ミランダが初めて見せた弱みだった。

アンドレアが「何か私にできることは?」と聞くと、ミランダは「仕事をして」と答える。

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↑パリコレのランウェイ

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 ↑スッピンで泣くミラン

 

アンドレアの勇気ある決断

ミランダの後任でジャクリーヌ・フォレが編集長になると噂がたっていたが、ミランダの根回しで解任は免れた。

ミランダは「私以外にこの仕事をこなせる人はいない。ジャクリーヌは無理。ほかの人間では仕事が回らず、雑誌の質が低落するのが関の山」と言っている。

そして、アンドレアに対してこう続ける。

「あなたは私によく似てるわ。人が何を求め必要としているか。それを超えて自分のために決断できる人よ。エミリーを裏切ったのは、あなたが決めたことよ。先に進もうとね。この世界で生きるには必要な決断よ。」

アンドレアはこう言い返す。「けどもし、この世界を望んでなかったら?あなたのような生き方が嫌だったら?」

ミランダは「バカ言わないで。みんな望んでることよ。誰もが憧れてるの」と言い放つ。

それを聞いたアンドレアはミランダとは違う道を歩むと決断する。ミランダからの電話も無視し、携帯を噴水に投げ捨ててしまう。自分の生き方に嘘をつくのはやめ、本当に行きたい方向に向かうと決断した瞬間だった。

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自分のやりたい事に背を向けない

以前のダサい服装に戻ったアンドレアは、別れたネイトに「今までのことを謝りたい」と会う約束をする。

アンドレアは、友達や家族に背中を向け、信念さえ裏切っていてごめん。とネイトに告白する。それを聞き、ネイトはアンドレアと復縁することになる。

 

アンドレアは新しい仕事の面接で、出版社に来ていた。

面接官にこう言われる。

「ランウェイで1年も経たずに辞めているが、どうして突然やめたのか気になって、ランウェイ編集部に電話をかけてみた。そしたらミランダから直にファックスが届いた。「今までのアシスタントで最も失望させられた。そしてアンドレアを雇わなかったら、大バカ者だとね。いい仕事をしたんだね。」

アンドレアは立ち止まらない。再び新しい道を歩みだす。ダサいファッションのまま、自分の信念を貫いて。

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まとめ

アンドレアは機転がきくし、要領もすごく良い。ミランダのアシスタントとしてもぴったりだ。ただミランダからの電話は休日でもかまわずかかってくるし、その度に友達や家族、恋人との時間を犠牲にした。友達や家族はアンドレアを元いた世界に引き込もうとする。変わってしまったアンドレアに、ついていけなかったのだ。

私はこの時に周りの人間がもっと協力的でも良いと思った。なぜ引き込もうとするのかを知りたくて、アンドレアの友達や恋人の立場に立ってみた。「アンドレア、あなたはそれがしたい事じゃないはず。本当のあなたの気持ちに気づいて」と、こんな感じかな。

いや、ここまで他人が考えるだろうか?

やはり、精神的に離れていくアンドレアを引き込みたかったのではないだろうか?

自分が取り残されているような気さえして、寂しかったのではないだろうか?という気がしてならない。

 ただアンドレアは、友達や家族が言っていた通り「自分は信念さえも曲げ嘘をついていた」と認める。ファッション業界の仕事は、本当にやりたい事ではないと気づいたのだ。本当にファッション業界で生きていきたいと思ったら、今までの関係を切り捨ててまた新たな関係が広がったのだろう。きっと有名なアシスタントとして一躍有名になってたかもね!

そんなアンドレアも私は好きだし、そういうアナザーストーリーもあったらぜひ観たいです!

女性だけではなく、男性も楽しめます!作中にはいろんな立場の人が出て、それぞれしっかりとした意見を持っています。誰がどんな事を言っているのか?なぜそう言っているのか?などに注目するのも楽しいですよ♬

 

 

おまけ

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ミランダの予測不可能な命令

一番「んなむちゃな!」って思ったのがこちら。

「マディソンの店で見かけて、気に入ったテーブルを買っといて」

・・・いや、どれだよ!?

品番とか、こんな形でとかあるじゃん。せめて、写メっといて!?

 

 

ミランダは詩的でもある

アンドレアがバッグから書類を取り出そうとしているシーンで言うセリフ。

「氷河が流れるみたいにゆっくりしてるわね。鳥肌が立つわ。」

超仕事人ってことがビシビシ伝わってきます。

・・・監督、これ寒さと鳥肌かけてますか!? 

 

以上!「プラダを着た悪魔」でした!

 

映画情報

監督「デイビッド・フランケル

時間「1時間50分」

全国ロードショー「2006/6/18」

映画レビュー「WAR HOUSE」(戦火の馬)

「WAR HOUSE」(戦火の馬)

 

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手っ取り早く知りたい方は「STORY」と「まとめ」に飛んでください

 

<STORY>

イギリスのある村に、貧乏に暮らす3人家族がいた。小作人の父「テッド」が大金をはたいて農耕作に向いていない馬サラブレッドを購入する。馬の名は「ジョーイ」と名付けられる。息子「アルバート」が手塩にかけ育て、ようやく畑を耕せる馬に成長させる。

その頃、イギリスとドイツの戦争(第一次世界大戦)が始まろうとしていた。ジョーイは戦争でフランスに連れて行かれることになり、アルバートの元を離れることとなる。ジョーイに様々な困難が立ちはだかるが、死ぬことなく運よく生き残った。戦争開始から4年後、兵士になったアルバートと感動の再会をする。

 

<主な登場人物>

父「テッド・ナラコット」(ピーター・マラン)

母「ローズ・ナラコット」(エミリー・ワトソン)

息子「アルバート・ナラコット」(ジェレミー・アーヴァイン)

馬「ジョーイ」

イギリス兵士「ジェームズ・ニコルズ大尉」(トム・ヒドルストン)

 

 

<チャプター>

貧乏人・父「テッド・ナラコット」が500万円で買ったもの

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物語は馬が競売にかけられているところから始まる。テッド・ナラコットは「20年競売に通って何一つ馬を買ったことがないドケチ」だった。

だがその日、運命の歯車は動き出していた。テッドは「今日は人生を決める大事な日になるかもしれない」といい、30ギニー(500万円)で一頭の馬を買う。足腰が強く筋肉質の立派な馬だった。テッドは「この馬が畑を耕し、富をもたらす」という大きなリターンに期待して馬に投資したのだ。馬は息子によって「ジョーイ」と名付けられる。

↑テッドのかわいい表情ゲットです。 

 

言うことを聞かないジョーイを銃殺しようとする

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テッドがジョーイに鋤(すき)を引かせる道具(ひき具)をつけようとするが、怖がって言うことを聞かない。聞き分けない馬にテッドは「役立たずの馬め!ひき具をつけないなら生かしておく価値はない」と銃で撃って殺そうとするが、妻とアルバートに止められる。

アルバートは「必ず畑を耕してみせるから僕らをみてて」と父に約束する。

※鋤(すき)とは、畑の土を深く掘り起こす道具のこと。馬にそれを引っ張ってもらうことで、簡単に畑を耕すことができる。

 

 

息子「アルバート」が出した勇気

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アルバートジョーイの畑改造が始まった。全く鋤を引けるようにならない馬を見ものにしようと、村中の人たちが畑に集まった。みんなが「不可能だ。無理に決まっている。結局失敗する。」そう思っていた。ただ一人アルバートを除いて。

アルバートは決して諦めなかった。雨が降り出しぬかるんだ畑をチャンスと捉え「俺たちなら絶対できる。人間の事情はわからないだろうが、家族の運命がお前にかかってるんだ。だからまっすぐ鋤をひけ、まっすぐ!!」とジョーイにお願いする。

それに答えるようにジョーイはまっすぐ歩き始める。見事、ぬかるんだ地面に鋤がつきささり、耕すことに成功する。村の人みんなが驚いた。不可能だと思い込んでいたことが、諦めない力によって成し遂げたのだ。

 

 

神対応のニコルズ大尉

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農業祭当日、アルバートジョーイを迎えに馬小屋へ行くがジョーイの姿がない。その時ジョーイは、戦争に赴く馬として500万円で売られたところだった。アルバートジョーイとともに戦地に行くとニコルズ大尉に志願したが、年齢制限により無理だった。19歳では若すぎた。アルバートジョーイの深い絆を理解したニコルズ大尉が「ジョーイを私が乗る馬として貸してくれ。君がやってきたように大切に扱うよ。ジョーイを尊重し、君がしたように世話をして、できればまた君のもとに返す」と約束を交わす。泣く泣くアルバートジョーイに別れを告げることとなる。

そしてドイツ軍との戦争が始まる。イギリス中に戦争を告げる鐘が響き渡る。

 

ニコルズ大尉の戦死後、ジョーイは各地を点々とする

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ドイツ軍に奇襲攻撃をしかけようとしたイギリス軍だったが、惨敗してしまう。ニコルズ大尉は戦死するが、ジョーイは殺されずに生き残っていた。敵ドイツ軍の大砲を引く馬として利用されようとしていた。

だが、ドイツ兵の二人の兄弟によりジョーイともう一頭の馬が風車小屋に連れ出される。兄弟は上官たちに見つかり、反逆罪として銃殺されるが、運良く馬は見つからなかった。

風車小屋の近くに住むフランス人の「エミリー」という名の女の子に見つかる。エミリーは両親を亡くしておりおじいさんと暮らしていた。

おじいさんはエミリーにこう言っている。「戦う事だけが勇敢な行いではないんだ。伝書バトは国に帰って状況を伝えるため、戦地の上を行かねばならない。苦しみと恐怖の上を、絶対に下を見ることなんてできない。前を向いていないと国には戻れない。それ以上勇敢なことってあるか?」

エミリーの家で飼われることになったジョーイだったが、またドイツ兵に見つかり軍隊に引き戻されてしまう。ジョーイは大砲を引く馬として、人間により酷使させられる。丘まで運び込まれた大砲は、イギリス兵に向けて砲撃された。皮肉なことに、その中にはイギリス兵となったアルバートも居たのである。

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中間地点の勇者、現る

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※ニヤッとしてる彼が勇者です(←私個人的に)

ジョーイはドイツ軍から開放され、自由の身となった。身の危険を感じたジョーイは戦地の中を走った。エミリーのおじいさんが言っていたあの伝書バトのように、ただひたすらに。途中で有刺鉄線に絡まり身動きがとれなくなってしまったところをイギリス兵に見つかる。「あそこに馬がいるぞ、助けてくる。」と勇気ある一人の兵隊によってジョーイは助けられる。ジョーイがいた場所は敵陣地(ドイツ軍)と自陣(イギリス軍)の中間地点。殺されるかもしれない危険と隣り合わせの中、助けに行ったのである。私はこの勇気ある兵隊こそ、称えられるべきだと思ってやまない。

 

ジョーイ、イギリス軍に帰還

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イギリス軍に戻ったジョーイだったが破傷風を患っていたため、軍曹によって射殺されようとしていた、まさにその時。医療テントにいたアルバートが「中間地点で生き残った奇跡の馬がいる」と知り、指笛で呼ぶ。アルバートは毒ガスにより一時目が見えなくなっていたが、ジョーイの特徴をピタリと言い当てる。

軍曹が「共に戦った戦士だ。同じように破傷風の治療をしよう。」とジョーイも治療をしてもらえることになった。

 

開始から4年戦争が終結。イギリス軍が勝利する

イギリス中にあの鐘が再び響き渡る。

アルバートと再会したジョーイだったが、競りにかけられることになった。

競売当日、100ポンドでエミリーのおじいさんが落札する。「中間地点で生き残った奇跡の馬」がいると知り、エミリーにどうしても買っていってやりたかったのだ。

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しかし、ジョーイがアルバートの元を離れたがらない。ジョーイも別れるのが辛いのだ。おじいさんはアルバートジョーイの絆の太さを感じ、ジョーイを無償で譲ってあげることにする。おじいさん、良い人!!!

アルバートジョーイは揃って家に帰ることができた。家ではローズと畑仕事をしていたテッドが、その帰りを待っていた。

戦争から無事に帰ってきたアルバートを両親はしっかりと抱きしめる。美しい夕日があたたかい眼差しのように家族を包んでいく。

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まとめ

戦争メインではなく、馬と人の絆、馬同士の絆、人同士の絆、そして勇気がメインの映画です。映画のあちこちに勇気を出すところが、ちりばめられています。

戦争映画のような激闘シーンはないので、そういうのを求めている人にはおすすめしません。

他者がどんなに反対して、馬鹿だと不可能だと言われても、アルバートやテッドのように、信念を曲げず意思を貫く勇気と情熱があってもいいと思いました。

テッドが馬の本質を見抜いたのが幸運でした。本質を見抜いて買ったから、戦争で失うことなくまた戻ってきてくれました。きっとまた畑を耕し、家族に収益をもたらすでしょう。

もし買ったのがあの馬じゃなく別の馬だったら、戦争に連れていかれ戦死していたかもしれません。投資金額は大きかったが、あの馬以上のリターンはなかったかもしれない。だからあの時、ジョーイを買おうと決断したテッドはすごいと思うんです。

20年間、競売で培った目は節穴じゃなかったんですね。かっこいいです

 

おまけ

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 ▽妻の深い愛情

順調に育ったカブだったが収穫目前で豪雨によって全滅するシーンがある。私も農家出身だからその辛さがわかる。しかもこの家族にはこの収入にしか頼れるものがない。その収入源がすべて流されてしまったのだ。

テッドは妻に「不運な目に遭い愛想をつかすだろう」と言う。それに対して妻は「腹が立つことはあっても、愛は変わらないわ」と深い愛情をみせる。

 

▽馬の演技が凄すぎる

馬って人みたいにちゃんと演技するんですねー!

怒ったように地面を踏みしめたり、倒れたり、馬同士が鼻先を合わせて愛おしそうにしたり。

びっくりしました。まだまだ知らないことだらけですね。これだから、映画はやめられない!

 

▽エミリー役のセリーヌ・バケンズが可愛すぎる

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とても可愛いですよね。かなりタイプです。

 

▽映画「イミテーション・ゲーム」の主人公役であるベネディクト・カンバーバッチが脇役で出演している

これも個人的な興味なんですが。ベネディクト氏は2015年公開の「イミテーション・ゲーム」で天才数学者を演じています。彼の演じる役は冷静で聡明さがありますね。イミテーション・ゲームを演じる前は、こういう脇役にも出ていたんですね~。今後も活躍を期待しています!

戦火の馬では「ジェイミー・スチュワート少佐」役で登場。

 

以上!「WAR HOUSE」(戦火の馬)でした!

 

映画情報

監督「スティーヴン・スピルバーグ

時間「2時間26分」

全国ロードショー「2012/3/2」

赤ちゃんの弟がサボテンに顔面から突っ込んでいったときの話

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これは私が小学2年生の時の実話である。弟はハイハイが上手になってきた8か月のころだった。

実家は代々続く専業農家で、その辺に植物の鉢や木箱があるのが普通の環境である。

外で犬も飼っていたし、ハウスが2棟あった。

両親は農業で忙しくしていて、じいちゃん・ばあちゃん・お兄ちゃん・私が弟の面倒を見ることも多かった。

 

8か月にしてはよく動き回る赤ちゃんだった

その時、外で飼っている犬がよく吠えるので、見に行ってみると弟が外でハイハイしているではないか。犬は「何かちっちゃいのが来るよ!この生き物初めて見るよ!何かおかしいよ!」と教えてくれたような気がする。

この時のお守り当番はじいちゃんだった。じいちゃん...居眠りしてたのかな。

目を離すとどこにでもいっちゃうような、元気な赤ちゃんだった。

 

好奇心旺盛・ハイハイ上手な赤ちゃんが起こした事件

当時自宅の玄関にはサボテン3鉢(3種類)、アロエ1鉢置いてあった。

小学4年生の兄が当時サボテンにハマっていて、いろんな種類があった。

その時私は、台所にいたと記憶している。

突然、弟の大泣き声が響いた。とたんに母の叫び声。

何事だ!?私は駆け足で玄関に向かうと、母が弟を抱きかかえている。

泣き声はどんどん大きくなっていく。大きすぎて耳が痛くなった。

私「どうしたの!?」

母「顔にサボテンの針が刺さってる!」

見ると弟の顔全体にウチワサボテンの細かい針が無数に刺さっているではないか。

一番刺さっていたのは右頬で、みっしり刺さっている。

私は痛そうと思いながらも、笑いを堪えきれなくなり大笑いしてしまった。

鉛筆が転がっても笑ってしまう年頃である。ご容赦いただきたい。

 

ひたすらピンセットで抜きまくる

刺さったのがウチワサボテンの針だったのは不運だったかもしれない。

いや、すでに顔から突っ込んだのがアロエじゃなくてサボテンだった時点で不運なのだが。

一番上の画像がウチワサボテンなので、見ていただくと針がとにかく細かいのがお分かり頂けるであろう。そして針の数がとにかく多い。

 

母はすかさずピンセットを取り出し、ひたすら針を抜き続けた。

肌色で見にくい針が、100以上はあったと思う。

抜き続けていると、弟の泣き声もだんだん止んできた。

さっきまで針だらけだった弟の顔が、いつも通りの綺麗な肌に戻っている。

この後、病院に行ったりはせず普通に過ごしても何の問題もなかった。

 

家族のだれも今の環境に疑問を抱かなかったという盲点

家に植物がある。

それが普通だったし、赤ちゃんが産まれてもその環境が変わることはなかった。

ただ弟は急成長していた。好奇心はどんどん増し、いろんな物への興味が広がっていることを私は知る由もない。

 

単純にお守りが甘かった

これは母がふと目を離したすきに、起きた出来事である。

ウチワサボテンは弟がハイハイをしたときにちょうど目線の高さに来る。

きっと好奇心で近付いてしまったんだろう。

ふと目を離したすきに起きる事件はすごく多い。赤ちゃんがいるご家庭は、どこか心当たりがあるのではないだろうか。

 

まとめ:サボテンは置かない!もしくは、近づける場所に置かない!

皆さんは、サボテンをどのように飾っているだろうか?

まさかデスクに置いてないよね!?

居眠りしちゃったらそのままグサッなんてこともあり得るからね...

ちゃんがいるご家庭は、お気をつけて!

 

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